水疱瘡休暇

わが子の四分の三が水疱瘡（みずぼうそう）になったため、今週に入っていきなり仕事を中断せざるを得なくなった。彼らの通う保育園で、水疱瘡の流行第1波が先々週くらいにあったのだから、多分くるだろうと予測していた。そんな訳で、早め早めに仕事に段取りをつけていましたあ・・なんてことはなく、（こないかもしれないと思ってたけど、やっぱりきちゃったのね）とか思いながら、今週は期間限定専業主婦となって小さい人たちとの生活を満喫している。

この仕事を始めてから土日祝祭日がお休み、なんていう感覚が全くなく、それは妊娠してからも変わらず、出産すれば家にいて育児とかしているのかなと思ってみれば、そんなこともなくずっとずっと突っ走ってきたように思う。産休とか育休とか楽しみにしていたけれど、自営業だからそうゆうのはなく、生まれてみれば籠の中、首が座ればおんぶ紐、そうやってなんとか仕事ができるものだからずっとそうやってきた。

双子が生まれた時はＫａｔｚの背中にも一人がおぶさっていて、仕事も家も子どものことも全て同じように分担していたから、肉体的にはきつくても、精神的には全くもって満たされていた。そんなこんなで未だもって「まだまだイケルんやない？」とか思って無制限に働く母親とは、子供達にとってどのように映るのだろう。

水疱瘡が与えてくれた特別な休暇。水泡がすっかりカサブタになるまでの、砂糖衣のような甘い甘いお休み。こんなことでもなければ歩みを止められない母親に、水疱瘡はささやくよ、「ジタバタするのはおやめなさい、たかだか一週間のことではありませんか」と。頭の片隅ではやるべきことがブランブランしているけれど、ここはいっちょ腹をくくってありがたく休暇を堪能させて頂こうと思う。合掌。　　　　　　　あや