昨日の弟子屈は、午後から大雨でした。生まれ故郷の高知では「雨が下から降ってくる」とよく言いますが、昨日の雨はまさにそれ、大粒の雨がアスファルトに叩きつけられたのち、再び地面から跳ね上がってくるような激しい雨でした。北海道に暮らし始めて10年ちょっとになりますが、初夏から夏にかけての北海道は、確かに雨の降る日が年々多くなってくるように思います。また、突然の猛暑や寒さといった気温の変化が、まるで山のお天気のようでもあります。ですから、旅の方などは「持ってきていなかったので・・・」とTシャツや反対にフリースを探していかれることもしばしばです。テントセールのTシャツや、USEDのパタゴニアのフリースなどは、こうして遠くからこの町を訪れた方たちに連れて行かれることが大変多いのです。
旅の方ではないのですが、昨年の春ごろでしたか、一人の若い男性がバイクで辻谷商店に見えました。「予想以上に寒かった」様子のその方は本当に軽装で、バイクに乗らない私でも「こちらにお住まいの方ではないのですね?」と分かるほどでした。伺えば、釧路に転勤されてきたばかりということ。あまりにお気の毒な様子でしたので、その時はフリースを(バイクだと風が抜けてしまうのですが)着て帰っていただきました。その後、カレーを食べに来てくださって、フリースと共に関西のタコヤキのお菓子を頂いてしまいました。
この方、先日バイクでまた走行中に突然の雨に降られたということで辻谷商店にいらっしゃいました。濡れてしまったので、とりあえず着替えになるものを、と入って来られました。ティーシャツ、パンツ、から始まって、お帰りの際にはほぼ全身、バッグからブーツまで辻谷商店で選んで下さったものになっていました。この方に連れて帰ってもらう運命だったかのようにバチッと似合う全てと、雨に降られて着替えを探しに見えたのに、「出会って」しまって買っていってくださることになったこの方がなんだか面白いなあ・・・と思い、写真を撮らせていただきました。ありがとうございました。今度はちゃんと温かい格好をして、バイクに乗って来てくださいねえ。
ジャケットの中に重ね着しているロングスリーブシャツと、Tシャツから、Katzお勧めのドイツワークパンツ、足元のジャスティンブーツ、そして背中のマウンテンバッグまで全て選んで頂きました。たしかご職業はパイロットさん。もともとこの方の着てきたものだったかのように、本当に良く似合っていました!
辻谷商店には昨日も入荷がありました。雨降りの日のディスプレイはなんとなくウキウキするものです。キャンドルの灯りも、雨の日にはしっくりるものだなあ、と思い昨日はあちこちに灯しました。
靴下にサスペンダー
そしてリネンパーカー(長袖もあります)
こちらはリトアニアリネンのバスタオル。品質が良くお値段もお手ごろです。
私の大好きなヨーロッパのこどもの靴。良質の皮と洗練されたデザインが今の製品ではなかなか見つけられないデッドストックの靴です。
おまけ:人生を唄う窓辺のT次郎
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