インドへ着いて2週間、無事に寝台席の切符を手に入れて夜行バスはインド最大の都市『ムンバイ』へと向かっていた。寝ている者など知った事かと言わんばかりに、運転手はエンジンをフル回転させて少しでもその行く手を阻むものがいたら容赦なくクラクションを鳴らし、少し開けた窓から時折、噛みタバコの真っ紅な液を外に吐き出している。彼がこのバスを運転し始めてから一度も窓を拭いた事が無いのか、窓の縁にはその真っ紅な液体の痕がベットリと付着し、僕はその日本のバス運転席では考えられない汚さの中に彼の走って来た長い長いインディアンハイウェイと時間を感じたりもした。ヘッドフォンからは安東ウメ子さんの『IHUNKE』が流れていて、ウトウトとしながら聴いていると靄で霞んだ夜の道と相まってとても恍惚とした時間が流れいった、、、、
町を歩くと、商店からは、当たり前の商売の気合いと美しさを感じる。
(デリー・パハールガンディー)
魚屋
肉屋では常に順番待ち、、、
山羊専門精肉店
美しい八百屋
完璧なディスプレイ
キリがないのでこの辺で、、、さて、辻谷商店を開店しまして早いもので14年。いままで様々な国々で沢山の商人や物作りをしている人々と取引をして参りましたが、インド商人はそのなかでも屈指の強豪揃いであります。そしてなにより、インドでの買い付け旅には体力がいります。強靭な消化器官がなくてはなりません。短気は損気です。かといって気が長けりゃいいのか?っていうとそんなこともありません。働くインドの牛は美しく、横目で見習って一ヵ月の間、埃と汗にまみれての仕入れ旅でした。本当に沢山の方達と出逢いました。出逢ったみなさんが今この時もあの街角で、あの通りで、あの場所でそれぞれの場所で元気に過ごしている事を願います。沢山の荷物が船に積まれ、海を渡り、列車に載せられて、トラックで運ばれ無事にここまで届きました。ここから出掛けて買い付けに出発し、無事にここまで届きました。色々ありました。後は皆さんの家まで連れて帰って、使って頂き、飾って頂き、愛して頂けると、とても嬉しく思います。雑貨店・辻谷商店の醍醐味を是非みなさんにご覧いただけたらと思っています。会期中は食堂のスペースを解放するため、カレーの提供は出来ません。インド展でカレー無しかい!!と怒らないで下さい。その代わり、毎日チャイをご用意してお待ちしています。どうか、旅の話でもしながらゆっくりとご覧いただけること、楽しみにしています。
商品の紹介はまたゆっくりと行いたいと思います。どうかお楽しみに!
かっこいいお店
美しい八百屋、完璧なディスプレー、かっこいいお店… 写真がなくてこのフレーズだけだと床は黒光りの大理石で周りがガラス張り、空間の割に服飾やドレスがまばらに飾られているようなお店でお値段も「??!!!円」みたいなイメージ。
でも写真と言葉が組み合わさると「生きるエネルギー」熱さが伝わってくる。僕達が忘れかけていたものが蘇ってくる。僕もインディアンバザールを肌で感じに行きます!
投稿情報: ABO型選手 | 2012/07/03 21:32
ABO選手ナマステ!疲れきった身体を引きずって是非遊びに来て下さい!生きる為に必要な物は無いかもしれませんが、生きてるってのを、まあ感じて戴けたらと思います。うけけけけ
katz
投稿情報: katz | 2012/07/03 22:47