夕刻、子ども達を車に乗せて網走の海へと向った。夏の終わりにはどうしてか、網走の海に来ていることが多い。海の側で育った為か、近くに海がないと自分の身をどこへおいて良いのか分からないような時期があったが、こうして海の側にくると、未だにその名残が残っているのだなあと実感する。海のない所にいると、四角い大きな箱の中にいるような感覚になる。その箱はとてつもなく大きいので目には見えないのだけれど、なんせ箱の中なのでどことなく狭い所に居るようである。海が見えてくると、大きな箱のふたが開かれているような感覚があって、自由だ。
それでも、ここは私の育った太平洋とは違っている。網走の海には、その向こうに何か気配というかアリバイのようなものがあって、太平洋にはそれがない。どちらがいいとか好きとかいうことではなくて、自分にはいつもそんな風に感じられる。ここはとても好きな所で、今日来られて嬉しかった。
海を見ていると、背後に一両編成の電車がやってくるのに気がつく。ちょっと砂浜を降りて波打ち際近くからそれを眺めると、丁度小高くなった砂浜に線路が隠れて、まるで砂の上を走ってくるみたいだ。
上の娘にKatzと写真を撮ってもらった。後から見ると、沢山の写真を撮っていて、中には父親の足跡もあった。
Photo:Mugi
ステキな写真だね。
夏の終わりの切なさと、大きな箱のフタが開かれた自由さと、遠くを走る小さな列車の風をきる音と…
いろいろな一瞬が浮かび上がってきました。
海辺を走って靴やズボンを濡らしそうになる子ども達の姿も、ね。
いい海だなあ。
こんな風景が、そうだ、あったんだね。
ありがとう!
投稿情報: 佐奈枝 | 2010/08/28 10:38
佐奈枝ちゃん
今日は本当にありがとう。「わっか」はつくづく良い所
だよね。子どもが笑って夢中になる場所、甘いものや
オモチャや、TVがなくても子ども達はあんなにビカビカに輝いて遊び続けるんだね。そんな場所は、きっと
一足飛びに出現した訳じゃなくて、「わっか」の歴史
と共にあそこに在るんだよね。なんかいいなあ~、と
思って幸せな気分で帰ってきたよ。
今日は、佐奈枝ちゃんの金ちゃん走りも見られたし
てんこモリモリの1日でした!おっかれ!
投稿情報: あや | 2010/08/30 01:15