道東は冬に近づく事にあっさり降参したかのように、一気に冷え込んだ朝を迎えました。そちらの町はどんなでしょうか?自宅の庭の紅葉も、ハラハラと地面に降り積り、今年は紅くなるのも待てない様子で、庭一面がオレンジ色に染まっています。その上に横になってみたい衝動に駆られ、子供達がKatzの車で保育園に出発するのを見届けてから、そのオレンジの上に横になってみました。丁度薄いオレンジがかったシャツの上にモスグリーンのカーディガンを着ていたので、「保護色」とか言って。この時、実際に「ホゴショク」と音にしてみると妙に恥ずかしく、妙に納得が得られる訳ですが、こんな気持ちは小さい頃からあまり賛同を得られず笑いの種になることを学習してきたためそんなに大きな声では言えません。
一昨日の夜から、自分のPCが何故かインターネットに接続できなくなり、そうなると殆ど懐かしのワードプロセッサ状態ですが、無いならないで何にもコマッッタ事にならないところが自分らしいなと可笑しくなりました。これを書いている今は、KatzのMACを借りている訳です。使いやすくてビックリです。これには持ち主が沢山の音楽を入れているので、好きなのを聴きながら書いたり読んだりできて素敵です。それで、今は浅川マキさんの「にぎわい」を聴いています。この曲を聴くと、極ごく幼いころ、実家近くの海岸沿いにあったまるで映画のセットの為のような、やや場違いな佇まいのバーの事を想い出ます。数年前まで、このバーの事は自分のいつもの空想が創りだしたモノだろうと思っていたのですが、父に話すと実際にあったと言う事。ということは、自分の記憶の中にある、あのタキシードを着たバーテンさんや、ベルベットの紫色をしたカウンター前の丸イスは実在したのだろうか。。。などとますます訳がわからなくなり、それ以上を尋ねる勇気がありません。そのバーの在った場所、大きさ、入り口ドアーの半透明ブルーやそこに張り付いた丸い大きな取っ手のことなど、どうつじつまを合わせるべきか。このバーがたて壊しになった後の瓦礫にまで記憶がある訳で、その頃もしかしたら今の自分よりも若かったであろう父親のナイトライフにまで想像の扉が開きそうになってしまいます。
それで、話はいきなりAコープ弟子屈店午後5時46分にまでワンバウンドする訳ですが、先日そちらのレジで会計待ちをしていたところ、一人の現場仕事帰り風の若い男性客の話ですね。その人は買い物かごは持たずに、手にお惣菜コーナーのお弁当と、発泡酒を1本を持っていたのですね。それで、かごを持ってないものだから、ふとした瞬間にその発泡酒がガツンと、床に落下してしまったのです。そして、独り言のように「どうしたらいいだろう?」と呟いたのです。この発言は、明らかに今まさに一つ前のお客さんの会計に集中しているベテランレジのおばさんに聞こえていた様子ですが、レジおばさんは決して顔を上げる事なく、会計を続けていました。そのレジおばさんの連れない態度にどちらかというと賛同していた私は、発泡酒落下男からやや距離を置くべく、一歩さがりつつも、ものすごくその顔に視線を集中したのですね。その落下男は「どうしたらいいだろう?」とまた呟いたので、本能的に目線が合わない様にちょっと下を向いたのですが、心の中では「買うやろ、ふつう。」「買うやろ、ふつう。」ってなんだかドキドキしてしまってまたいつもの癖で、体温がドンドン上昇していくのがわかりました。それで、思い切って顔を上げて、目線で「買うやろ、普通!」ってテレパシーを送ってみたのですが、あっさりその男は酒類コーナーへ取って返し、落下発泡酒と引き換えに別な1本を持ってまたレジに並んだのですね。しかも、もう一度私の前に。その瞬間、私の視線はさっきからレジに集中しているベテランレジおばさんに流れ込んだ訳ですが、私の期待もむなしくレジおばさんはやっぱりレジスターから顔を上げることなく、程なくしてこの男の手には落下していない発泡酒とお弁当が残った訳です。
いいようの無い無力感と裏切られ感に、グッタリしたままAコープを後にしたのですが、せめてあの発泡酒を買ってくるべきだったのだろうか、それともあの男に、追いかけて行ってでも「買うやろ、ふつう」というべきだったのか。。今もわからないでいます。。確かなことは、ロシアンルーレット的に落下発泡酒を手にしてしまった罪なきどこかの誰かが存在するということと、多分落下男と自分は友達になることはないだろう、ということだけです。
自宅ロフト部分で睡眠中の末娘に夜中の授乳を済ませて戻ってくると、もう午前3時半。外はグンと冷え込んできたらしく、ストーブの前に張り付いていないとなんとなく心細い。グラスにほんの少しだけ残っていた赤ワインを仕上げてしまっても、もう頭はすっかり冴え冴えしている。なんでこんなくだらない事を書くために起きているのかなあ、と思う。今日と明日の間にクッキリとした境目をつけられないまま毎日が連続していきます。時刻でいえば、午前12時が今日と明日の境目だと言えますが、感覚的にはどの辺りが自分にとっての今日で明日なのだろう。今、この午前3時35分はまだ今日に属しています。明日との間に必ず短い夢が横たわる様になったのはいつからだろう。今日はどんな夢を見るのかなあ。。。そろそろ眠るとします。今日もいい1日でした。
明日はどんな日になるだろうなあ。楽しみです。 あや
。
落ち葉を片してきれいな道があっても溜まっている方が気になり、そっちを歩いてしまいます。そして、あーと満足する。きっとあやちゃんも歩くんだろうね
投稿情報: えりか | 2010/10/20 15:24
えりかちゃん
そうだね、多分。もっといえば、落ち葉の中を平泳ぎするくらいかもしれないね。したいね♪
投稿情報: あや | 2010/10/20 22:20