冷たい雨が朝からずっと続いていて、築40年近い我が家のトタン屋根が賑やかな音を立てて騒いでいる午後11時37分であります。
5月の終わりだというのに、辻谷商店の前にある木々には葉っぱがなく、その下に立って空を見上げれば、曇り空をバックに切り絵のようなシルエットが浮かび上がります。自分が、北海道のあの地図の右端の方に立っていることを強く意識するのは、私が南国生まれだからだろうか、などどあまり意味のないことを考えながら今日も辻谷商店の看板をしまいました。
本日最後のお客さんは、アメリカからこの町にやってきた英語助手の青年で、何ヶ月か前に手に入れた小さな黒ぶちの犬と、雨に濡れながら「バーイ」と帰って行きました。いつものように、ちょっと遅い時間に1人でやってきて、Katzのスープカレーを食べコーヒーを飲み、音楽の話なんかして、またねと帰っていく。遠い国から来た彼には、辻谷商店はどのように映るのだろうか。この町はどんな風に見えるのだろうか。同じ空間にいて、同じものを見ていても、人はそれぞれ頭の中に違った映像が映っているのだろうなあ、そんなことを思いながら彼を見送ったのでした。
今日の午後、川湯の2LaKeARtGALLERyという所に「水の花、水の根」小笹 純弥写真展を観に行きました。
前から行こうと決めていたのですが、今朝から(今日がその日だ)みたいな感じがあって、雨のなか25分くらい車で走って川湯にいきました。
作品は25点くらいだったでしょうか。一緒に行っていた娘は「これが好き」と中央あたりに展示してあった写真をさしました。2人で紙に小笹さんにメッセージを残してギャラリーを後にしました。私は、明らかにここに来る前と後では、自分の中の何かが動いている感覚があって、ここに来る事ができて良かったなあと思いました。
小笹さんが見つめて映し出さなければ、自分は一生目にすることのなかっただろう世界が沢山ありました。近くに存在していながら、生涯気づかずに終わってしまう世界がこの世の中には沢山在るのかもしれないなあ、そんなことを想いました。今日、私と娘があの空間で観た世界は、どれほどの時間と小笹さんの感覚でもってあそこに作品として辿りついたのか、シャッターを押したその瞬間がなかったら、やっぱり一生この水の花や水の根は、私の網膜にも映ることがなかった訳で、なにか言葉を発するとすれば「ありがとうございます」という、間の抜けたものしかでてこないけれど、本当に心からそう想う写真展でした。よかった!
さて、同じこのギャラリーで6月からは若い友人のデザイナーで、辻谷商店のHPのデザインでもお世話になった源太君の個展が決定しています!拍手!
これは、源太くん自身による個展のフライヤーです。源太くんがこういう絵を描くということを知らなかったので、初めてフライヤーを貰ったときは驚きました。いつも柔らかな笑顔で、うちの子供たちにも優しいお兄ちゃんの彼。こちらのワガママにもいつも精一杯応えてくれるデザイナーとしての彼ですが、絵描きとしての彼は私たちにとって未知であります。個展の始まりをかなり楽しみにしています!個展のタイトルは「BLAX in my head」です。詳しい日時などは後日改めてお知らせさせていただきます。なぜって、フライヤーがカッコ良すぎて辻谷商店に現在1枚も残っていないからです!では、後日!
去年の夏、辻谷商店前の看板に絵を描いてくれました。
完成して、乾杯!裏にも抽象的な絵を描いてくれてます。ありがとう!
寒い日が続いていますが、辻谷商店には年間を通してUSEDのパタゴニアフリースが入荷しています。サイズ、デザインは入荷時期によって様々なので時々覗きに来てください。ナイロンJKやフリースパンツ、ショートパンツも入荷しています。
ヨーロッパのエコバッグも沢山入荷しています。USEDならではの古めかしいイラスト入りだったり、あちらのホームセンターのオリジナルだったり、見ているだけでも面白いデザインが沢山。どれでも1000円です。
あす、水曜日は定休日でっす!またね。 あや
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